日々共に一緒に笑おう
「……………嫌な話だなッ!」
「あ…、でも、結局飲んじゃったんです!! 喉乾いて乾いて!」
「当たり前だ!三歳児が我慢するような事じゃねぇ!!」
目の前に置かれたオレンジジュースは、あの時の味とは違うけれど。
グラスに挿されたストローで、かろかろと氷をかき混ぜながら、雅は。
その時のオレンジジュースが美味しくて、今でもたまに飲みたくなるんです、と。
目の前で嫌そうな顔をしている凱司を。
楽しそうに、嬉しそうに。
にこりと、見上げた。
墓参りに行きたい、と雅が急に言い出した、8月の、暑い日。
~終わり~