日々共に一緒に笑おう
ギリギリの、スペース。
雅が自ら鉢を移動させて作ったスペースなのかも知れない。
天井から下がる、吊り鉢と、三方を塞ぐ大鉢とは、同じ葉に見える。
雅はせっせと鉢を移動させて、隙間を塞いだ。
さながらウサギの巣作りのように。
「………ずっと隠れているつもりですか?」
「はい」
「…今来たばかりですよ…?」
それにもう、教室に…戻…
……あの……雅さん…?
ちょっと…ここ…マズいんじゃあ……
ぴたりと、完全に空間を閉鎖させた雅は。
友典が気まずそうに、手を後ろで組んだ事など気付かずに。
満足げに、振り返った。
「……あれ…?ちょっと狭すぎましたね…」
スカートが、どう避けても友典に触れる。
触れる、どころか、パニエが押しつぶされるように、柔らかく歪んでいた。