日々共に一緒に笑おう


顔立ちは、強い。

やや笑みがちに雅を見る目許は、笑い皺こそ深いけれど、目そのものは、鋭くて。

色こそ違えど、凱司のそれに、似ているような気が、した。




「いつ、帰って来るって?」

「……ごめんなさい、聞いてないんです」



そうか…せっかくさくらんぼ持って来たのに。



「あの……訊いてみましょうか…」


電話出るか…わかりませんけれど、と。

格子越しに首を傾けた雅に、男は。




「ここ、開かないかな?」


と。

格子を、1度だけ強く揺すった。





「……すみません…開けちゃいけなくて…」


「どうして、かな?僕は凱司くんのお父さんなのに」




「………ええッ!!!?」




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