日々共に一緒に笑おう
「着替えはどこですか」
持って来てやろうと、思った。
制服に着替えてしまえば、多少はマシに違いない。
ところかまわずイチャつきたがる鷹野一樹に、大勢の前で絡まれなければ。
「……女子更衣室………です」
「………」
…当たり前……か。
友典が入り込みでもしたら、雅のロッカーを開ける前に、痴漢騒ぎだ。
「もう少し…ここにいます…」
しゅん、と俯いた雅は、せめてもう少し広くしないと…と、再び鉢をずらし始めた。
ぷるぷるん、と。
過剰なまでに、視界に入る。
「…あの」
「はい」
足元で鉢に手をかけたまま、見上げた雅から、やっぱり目を逸らす。
「……やっぱり、出ましょう」
急いで更衣室に走れば…
さっき、教室に向かいましたから…きっと見つかりません。