日々共に一緒に笑おう
「…鷹野さん……?」
…わかってない。
全然わかってないよ。
雅ちゃんがそんな事するくらいなら…俺、みんな殺すのに。
「…………鷹野さん…」
不安そうに。
申し訳なさそうに。
タオルに視界を遮られた雅の指先は、何も言わない鷹野の存在を確認しようと、シーツを探る。
その頬を無言で撫でて、鷹野は。
その緊張に強張った首筋に、甘く、強く、噛みついた。
こんな風に、怖がらせて。
ごめんなさい、と泣かさなければならない、のは。
今からほんの数時間前に起きた、似非ハロウィンの、せい。