日々共に一緒に笑おう
帰りに、さ。
一緒にプレゼント買いに行こう。
俺も何がいいかわからないから、お揃いで何か探そ?
「…はい!」
「約束」
正門の端で。
いくつもの視線があることなど、少なくとも鷹野は気にもしていないのかも知れない。
包み込むような両腕の中で、雅ははっきりと頬を赤らめて、俯き加減に鷹野の服を掴む。
じゃあ、またあとで。
はい、また、あとで。
「……遅刻しますよ」
殊更ゆっくり歩いてきた友典に、低く言われてようやく。
雅は、ひどく嬉しそうに、安心したような笑顔を、見せた。
~終わり~