日々共に一緒に笑おう
「あんまり、気分いいもんじゃねぇしな」
ああいうの、俺向きじゃない気がするけど、あんな女が本気でヤリマンな訳がない。
今までの、そう自称していた女だって、本当は愛されたがっていたのだから。
「…真也」
待って、と。
今まで、俺がどんな女を相手にしようが、止めた事のない哲の、珍しい、戸惑った声。
ちょっと待って。
それされたら……俺………なんか………やだ。
「は?」
「……俺、訊いてくる」
「は!?」
何をだ!?
やっぱりコイツ、馬鹿だ…。
面倒臭がって、マトモに女を見ないから…
真っ当に対等に…向き合った事ねぇから…………
「……………」
「…まぁ………好きにしたら?」
「うん」
やだもー。
哲ったら可愛い。
ああ、走る哲なんか初めて見た。
ほれほれ、早くしねぇと。
もう見えなくなるぞ。
遅咲きだけど、せっかく咲いたんだろうに、相手が悪いってのが、たまらなく不器用で。
いきなり腕を掴んだあいつを目の端に。
「真也」
「お~、来てたの?」
俺は、俺で。
今日も。
こう、する。
だって、男だし?
~終わり~