日々共に一緒に笑おう
「………凱司さん…?」
凱司が水を飲み干す間に、自分の指先を見つめていた雅が、目を上げた。
「…ちょっと…手……」
熱くないですか…?
「……あ?」
グラスを渡す際に触れた、指先。
それが熱かった、と雅は言う。
「ちょっと…ごめんなさい」
きゅ、と眉を寄せた雅はそのまま。
凱司の首筋に、頬を寄せた。
「………熱ありますね」
「……………お前は…普段鷹野に…どんな計り方されてんだ馬鹿」
首筋に唇を当てんばかりの距離に動じるでもない凱司は、発熱の自覚はあったのか、うつるからあんまり寄るな、と、雅の頭を押し離した。