日々共に一緒に笑おう
風邪、だと思う。
滅多に引かないから、わからないけれど。
のどの痛みと、熱。
「凱司さん、そんな薄着じゃダメですよ」
パタパタと、目障りなくらいに甲斐甲斐しく世話を焼きたがる雅が、楽しそうに見えるのは何故だろう。
「うがい、してきて下さい」
そのあと、これ飲んで下さいね、と、既に用意された、何か湯気の上がるコーヒーカップ。
「……めんどくせぇな…」
「お願いします」
「……………」
イキイキし過ぎだろうお前…、と、仕方なさげに立ち上がった凱司を見上げ、手を取り支えようとした雅を、押し離した。