日々共に一緒に笑おう
7時頃出るから、来て、と言われた通りに。
私はちょっとだけ髪を整えて、哲の部屋をノックした。
出てきたのは、ギタリスト。
まるで自分の部屋みたいに、私を中に入れた彼は、いきなり私の髪を、撫でた。
「髪」
「…かみ」
が、なに?
類友?
意図がわからないのが哲との共通点?
「手入れ不足ですネ」
「………そ、ですか…?」
いきなり何だよ…。
確かに手入れらしい手入れはしてないけど。
汚い…かな……。
足を止めて、顔を見上げた私の髪をつまむギタリストは。
「……可愛いからいっか」
と。
何の脈絡もなく、いきなりそのまま、ぐしゃぐしゃとかき回した。
「ああっ…せっかく撫でつけたのに!!」
「変わんねー変わんねー」
「変わんなくないよっ!」
ちょっと哲!
このギタリスト、イケメンな癖にひどい奴だよ!!