日々共に一緒に笑おう


7時頃出るから、来て、と言われた通りに。

私はちょっとだけ髪を整えて、哲の部屋をノックした。


出てきたのは、ギタリスト。

まるで自分の部屋みたいに、私を中に入れた彼は、いきなり私の髪を、撫でた。



「髪」

「…かみ」

が、なに?


類友?
意図がわからないのが哲との共通点?



「手入れ不足ですネ」

「………そ、ですか…?」



いきなり何だよ…。

確かに手入れらしい手入れはしてないけど。

汚い…かな……。



足を止めて、顔を見上げた私の髪をつまむギタリストは。



「……可愛いからいっか」


と。
何の脈絡もなく、いきなりそのまま、ぐしゃぐしゃとかき回した。


「ああっ…せっかく撫でつけたのに!!」

「変わんねー変わんねー」

「変わんなくないよっ!」



ちょっと哲!

このギタリスト、イケメンな癖にひどい奴だよ!!
 


< 414 / 462 >

この作品をシェア

pagetop