日々共に一緒に笑おう





目の前に並んだ料理を、片端から口に運ぶ。

見ていて気持ち良いくらいの、食べっぷり。


育ち盛りは過ぎたであろうに、一体どれだけ食べるのか。



居酒屋にでもすれば良かった。


スモークサーモンの乗ったサラダに手を付け始めた彼を見つめ、凱司は淡い琥珀色のワインを流し込みながら、そう思った。




「…お前、よく食うなぁ」


フォークを持つ手付きや姿勢などは、悪くない。

むしろ、しっかり躾られた、綺麗な所作をしている。



ただ、食べる量とスピードが尋常でないだけで。




< 424 / 462 >

この作品をシェア

pagetop