日々共に一緒に笑おう
ほら、と見せた貝殻は、本当に汚くて、砂だらけ。
雅は、一緒に磨いたらきれいになりそうな気がして…、と笑いながら言うけれど、到底、そうは見えない。
じゃあ、そっと見てきますね、と消えた雅の行く末を思って。
…夕飯は、何か買ってくるか、と。
汚い貝殻を、ベランダの隅に、置いた。
どうせ、出てきやしない。
雅は。
これ以上ないくらいに、鷹野に“男”を実感させてくれる筈だ。
全く、手の掛かる。
凱司は、何も否定しなかった自分の非を誤魔化すかのように。
車のキーを、手に取った。
~終わりw~