日々共に一緒に笑おう
吐く息が、白い。
イルミネーションから外れて、少し細い道に入れば、もう自宅はすぐそこだ。
ざわざわとした空気が急に冷え、静かに澄む。
リングブーツの踵と、ウォレットチェーンの鳴る堅い金属音だけが妙に響く気がして、凱司は煙草に火をつけた。
煙は吐息と変わらない白さで、後ろへと流れる。
雅は、寝たかも知れない。
あまり夜は強くないらしく、23時を過ぎるといつも眠たそうにしていた。
無理もない。
学校へ通いながら家事をすれば、疲れて当然だ。