日々共に一緒に笑おう
「うわ……凱司の…なにそれ」
「なんか変ですよねぇ…?」
鷹野の帰宅に合わせた、夕食。
予定通りの、バジルの入ったオムライス。
細いケチャップの文字は。
鷹野の皿に、LOVE。
雅の皿に、ただのハート。
オムライス可愛く出来たね、などと楽しそうな鷹野を横目に、凱司に運ばれたのは。
「…うわぁ…なんか…えげつない……めっちゃ不快」
「全部俺のだ」
「なんか不快!」
「お前にはやらねぇ」
「すっげー不愉快!!!」
なんだよそれ!
有り得ねぇ!
ちょっと雅ちゃん!?
これ、エロいだろ!!
食われちゃう…
凱司に食われちゃうよ!!
「えぇっ!?なんでエロ…い…ですか!?」
「あああああ……!! LOVEも堪らなくいいけど…っ…!!」
ぱくり、と。
凱司はひとくち口に運んで。
わざわざ鷹野を馬鹿にしたように、唇の端を上げる。
「やっぱ、旨いよな」
と。
『みやび』と、オムライス制作者名の書かれたそれを、再び口に、運んだ。
~終わり(えw)~