日々共に一緒に笑おう
「……そっち美味しそう」
「そっち不味そうだよね」
前髪は、カチューシャで上げて。
新しく作ったインスタントラーメン、卵入り。
軽い火傷は、わずかにチリリと痛むけれど。
佑二は割り箸を、雅の前に、置いた。
「早く食べないとますます伸びるよ」
「……これ以上…伸びますかねぇ…?」
頂きます、と、それでも手を合わせた雅は。
恐る恐る、くたくたに煮えたラーメンを、掴……めずに、箸を止めた。
「……切れちゃいます」
ラーメン切れちゃいます!
どうしてこんなに煮たんですか!
「………誰が悪いの」
「あたしですか!?」
「違うの?」
「違っ……う…ような気が…」
「しませんね」
「………そ…ですか…」
「早く食べなよ」
…はい、と。
雅はしょんぼりと、再び掬うように、汁気の足りないラーメンを、持ち上げた。