日々共に一緒に笑おう
雅のラーメンは、減らない。
佑二はお構い無しに、自分の真っ当なラーメンを、口に運ぶ。
「………残していいですか」
「駄目」
「…はぃ」
ひと口、ふた口、と、くちに運ぶ雅が、何とも言えない、情けない顔をしているのを佑二は。
何か興味深いものを見るように、じっと、眺めていた。
「……不味そうだね」
「………」
「せっかく俺が作ったのに」
途端、恨みがましい、泣きそうな目をして、ヤケになったかのように器の中身を食べ始めた雅に、思わず吹き出した。
「嘘だよ、ごめん」
ちょっと貸して。
半分こしようか。
「いいです!ちゃんと食べます!」
半泣きで、器を抱え込んだ雅の頭をパシン、とひっぱたいて。
「貸せっての」
だいたい、あんた別に悪くないでしょ?
なに一生懸命になってんの。
馬鹿なの?