ボクのお気に入り
いや、出来るようにするんだ。

…そうしなければ、あたしは一生ここを出られないような気がしたから。

「外に出る」

「へぇ?珍しいね。キミが外に出るなんて…何か企んでるんじゃないのか」

「別に。」

ま、企んでるっちゃあ、企んでるけど。

あたしはそのまま部屋を出た。

妹のいる場所はだいたい分かっている。

このバカでかい屋敷の地下。

ドラマのようなシチュエーションだが、現実。

どうか、誰にも見つかりませんようにっ…!!

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