ボクのお気に入り
「璃、音姉…?」

「琴音っ…!!」

まわりにSPもいないみたいだし、ラッキーだった。

今日の夜、あたし達はここを抜け出す。

でも、琴音は小学1年生。

まだまだ小さいし、この状況を理解しているとも思えない。

甘えたい年頃なのに、両親はいない。

唯一の家族はあたしだけ。

そして、ここに来て3年になる。

3年もここに閉じ込められて、あの男に苦しめられて来たのだ。

でも、あの男だけではない。

実はもう1人いるのだ。

あたし達を苦しめて来た、もう一人の原因が。。
< 7 / 15 >

この作品をシェア

pagetop