最愛HONEY
「お前、西野奈桜だろ?」
「……ハイ?」
なんで、私の名前…
わけもわからず、とりあえず返事しちゃったけど…
……誰?
「やっぱり!?」
私の反応を見て、ぱぁっと瞳を輝かせると、
「うわぁっ。まさか、こんなところで会えるとは思わなかった。」
彼は、すごく嬉しそうに笑った。
……ん?
この笑顔…どこか見覚えがあるような?
「すっげー久しぶり!元気だったか?」
「…はぁ。」
「何?お前もここで働いてんの?社員?バイト?」
「バイトで…」
「へぇ…。じゃあ、もしかして大学生?うわぁ。まさか、お前が大学に行くとは…って、俺もだけどさ。」
ハハハって。
無邪気に笑ってるけど…
「あの…」
「ん?あぁ、受付ね。そうだな。積もる話はまたあとで…「じゃなくて!」
これ以上、この人のペースに巻き込まれちゃダメ。
はっきりさせないと。
「誰…ですか?」
「はぁっ?」
私の言葉を、一瞬理解できなかったみたいだけど…
「俺…?何言ってんの?大和じゃん!」
「ヤマト…?」
「そうそう。昔…中学のとき?一緒につるんでたじゃん」
……あぁっ!!