最愛HONEY



……正直に話す、かぁ。


確かにそれが1番だよね。

あんなキスを見られて「なんでもない」とは言えないし…

誤魔化したところで、信じてもらえるわけがない。


はぁっ…。ヤマトの中ではきっと、私はウソの“彼氏”話をしてたことになっちゃったよね?

そして、龍ちゃんは、結婚していながら、私と“不倫”してるってことに…

うわぁっ。

私のことはいいとしても、龍ちゃんの名誉が傷つくことには耐えられない。

たとえヤマトだけだとしても、誤解されるのは嫌だ。


やっぱり…話そう。

ちゃんと話して、誤解を解いて…

ちゃんと紹介しよう。


龍ちゃんは、私の最愛の“旦那さま”だってことを……





そう決意して。

私は、ベッドの中。

すぐ隣で寝ている龍ちゃんに身体を寄せた。


「…んー?」


すでに半分眠っているものの、龍ちゃんは私を受けとめてぎゅっとしてくれる。


……あったかい。

そして、すごく安心する。



この存在があったから、私はここまで来られたの。

それをちゃんと、ヤマトに伝えないとね。












「……ん?龍ちゃんってば、また私のシャンプー使ったな?」



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