君に奏でる夜想曲【Ansyalシリーズ『星空と君の手』外伝】
プロローグ


幼い時から
感じ続ける胸の痛み。


ただ物理的に痛かっただけの痛みが、
大きく姿を変えた時、
私は大切な物を失った……。


全てを犠牲にしてでも、
守りたかった大切な存在。


大切な宝物。




宝物は音もなく崩れさり、
残ったのはただ一つ。



私が生き続けると言う罪悪感。




ねぇ……神様?



どうして私から
大切なものを奪っていくの?




ねぇ……どうして?



悲痛な叫びも、
誰にも届かない……。





この場所は、光の届かない
深い海のように。



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