For Blue
人混みは中央の広場まで続いていた。
広場の近くまで行くと、人混みはステージへの流れを作り出している。
皆、舞を見ることが目当ての人々だった。
リオンはその流れに逆らいながら、横切るようにステージから離れていく。
向かったのは時計塔や展望台等の高層な建物がある方。
そこは高い建物が集まる一角でもあり、坂の入口でもある。
そこまで行くと人もまばらで、ステージは小さくなってしまうが全体がよく見えた。
その一角へ行くのは港へと向かうには遠回りになるが、この人混みを思うと遮るものが何もない方がずっと時間を短縮して進める。
リオンはそう考えていた。
その場所へつく頃、音楽が変わった。
それは舞の始まりを意味していた。
ステージの方を見ると、青白い光に浮かぶ女性達が綺羅びやかな躍りを披露している。
真ん中の女性がエリカだろう。
遠くからでも、その美しさが伝わる。
「カイが自慢しまくるだけあるなあ」
納得したように頷いてリオンは呟いた。
そして再び港へと向かう。
青白い光に照らされた高層の建物の間を抜けながら。
――摩天楼ってこんな感じ?
広場の近くまで行くと、人混みはステージへの流れを作り出している。
皆、舞を見ることが目当ての人々だった。
リオンはその流れに逆らいながら、横切るようにステージから離れていく。
向かったのは時計塔や展望台等の高層な建物がある方。
そこは高い建物が集まる一角でもあり、坂の入口でもある。
そこまで行くと人もまばらで、ステージは小さくなってしまうが全体がよく見えた。
その一角へ行くのは港へと向かうには遠回りになるが、この人混みを思うと遮るものが何もない方がずっと時間を短縮して進める。
リオンはそう考えていた。
その場所へつく頃、音楽が変わった。
それは舞の始まりを意味していた。
ステージの方を見ると、青白い光に浮かぶ女性達が綺羅びやかな躍りを披露している。
真ん中の女性がエリカだろう。
遠くからでも、その美しさが伝わる。
「カイが自慢しまくるだけあるなあ」
納得したように頷いてリオンは呟いた。
そして再び港へと向かう。
青白い光に照らされた高層の建物の間を抜けながら。
――摩天楼ってこんな感じ?