For Blue
棚に駆け寄って真奈美が手にしたのはガラスの小瓶。
その中には白紙の手紙が一通。
小瓶を持ち上げるとコロンと小さな高い音を立てて、手紙の影から深い青色の耳飾りが覗いた。
真奈美にはそれに見覚えがあった。
それは、レディがつけていた耳飾りととてもよく似ていた。
――そんなはず、ない。
そう自分に言い聞かせても、どうしても抱いてしまう期待に胸が高鳴り、瓶の蓋を開けようとする指先が痺れる。
逸(はや)る気持ちとは裏腹に、緊張で力の入らない指先に真奈美は焦れた。
ようやく蓋をはずして耳飾りを取り出してみる。
目の前で揺れる、部屋に差し込む陽の光を反射してキラキラと光を弾く深い青色の宝石は、見れば見るほどレディの耳飾りに似ていた。
どうしてここにあるのか理解が出来ず、ヒントを探すように真奈美は、改めて手にした瓶を回しながらしげしげと眺める。
そして回して気がついた。
瓶の中の手紙の封筒に文字が書かれていた。
その中には白紙の手紙が一通。
小瓶を持ち上げるとコロンと小さな高い音を立てて、手紙の影から深い青色の耳飾りが覗いた。
真奈美にはそれに見覚えがあった。
それは、レディがつけていた耳飾りととてもよく似ていた。
――そんなはず、ない。
そう自分に言い聞かせても、どうしても抱いてしまう期待に胸が高鳴り、瓶の蓋を開けようとする指先が痺れる。
逸(はや)る気持ちとは裏腹に、緊張で力の入らない指先に真奈美は焦れた。
ようやく蓋をはずして耳飾りを取り出してみる。
目の前で揺れる、部屋に差し込む陽の光を反射してキラキラと光を弾く深い青色の宝石は、見れば見るほどレディの耳飾りに似ていた。
どうしてここにあるのか理解が出来ず、ヒントを探すように真奈美は、改めて手にした瓶を回しながらしげしげと眺める。
そして回して気がついた。
瓶の中の手紙の封筒に文字が書かれていた。