僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
この人は私のこと理解してくれてるんだ、
解ろうとしてくれてるんだ。

いたかなぁ、こんな人・・・? 


「天谷?」


何も言わずにただ柊哉を見つめる私に、
柊哉は首を傾げた。


私が仕事してるところを見て辛そうなんて言った人・・・
それを気にして声をかけてくれた人、
今までいたかな・・・?


弥夜の目から涙がこぼれ落ちた。


「えっ!? 天谷!?」


「ううっ・・・」


「ちょっ、どうした天谷!?」


弥夜の涙にうろたえる柊哉。


「ごめん、俺が悪かった。
なんかわかったようなこと言って」


「ううん、そうじゃないんだよ・・・」


「えっ!?」


「そうじゃなくて・・・」


嬉しいんだよ、嬉しんだよ・・・


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