僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「天谷・・・?」


こんなことになってるのも私が悪いんだ。


私が意気地なしだから、
断る勇気がなくて、何も言い返せなくて、
みんなの視線が怖くて、
ただ言われるがままにやって来たから。

本当はやりたくもないことも・・・


「どうした天谷?」


そんなダメな私にこの人は笑いかけてくれる、
手を差し伸べてくれる。

それが堪らなく嬉しいんだよ・・・


「なんでもないよ、都築くん」


弥夜は顔を上げ、涙を流しながら微笑んだ。


「天谷・・・」


こうして声をかけてくれたことが堪らなく嬉しいんだよ。


柊哉・・・


こうして柊哉が気付いてくれたことで私は変われた。
柊哉に出会えたことで、私の人生は変わったんだよ。


< 135 / 364 >

この作品をシェア

pagetop