僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「そや、おまえ。 柊哉くんにデマを言ったやろ?
彩菜が男をたぶらかせてるって。
あれは勘違いやって言ったやろ?
大体おまえは話を・・・」


「お兄ちゃんのアホぉー!」


「えっ!?」


「柊哉・・・」


弥夜はその場に力が抜けたようにへたり込んだ。


「んんっ!? 弥夜?」


「柊哉・・・柊哉・・・」


弥夜は顔を伏せ、柊哉の名前をつぶやく。


「おい弥夜、どうした?」


男性は慌ててしゃがみ込み、
心配そうに弥夜の顔を覗き込んだ。


「嫌だよ・・・嫌だよ、柊哉・・・」


弥夜の声が微かに震えている。
そんな弥夜の肩をそっと掴むと・・・


「弥夜・・・おまえ・・・」


弥夜の目に込み上げてきた涙が一滴、床にこぼれ落ちた。


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