僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
人間、傷ついて弱ってしまったら、
自我を失うこともある。
いくら大人やからって彩菜も一人の人間や、
崩れてしまうこともある。

それやのに俺は気付いてやれんかった。


約束したのに・・・

あの時、約束したのに・・・


『ずっとおまえのこと守ったる』


そう約束したのに!


柊哉の握りしめた拳に力が入る。


彩菜、早まるな、まだなんとかなる。
おまえを好きな人と一緒になれるように、
俺が絶対したるから!
だから、好きでもない奴と結婚なんてするな!


彩菜!


柊哉は彩菜を探し走った。


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