僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
俺は彩菜を止めたかった。
彩菜のため・・・それはきっと違う。
いや、違ってないけど、少し違う。


俺が止めたかったのは彩菜のためじゃなく、
きっと自分のため。
俺は彩菜を誰かに取られたくなかった、
ましてや好きでもない男と
結婚なんてしてほしくなかった。


たとえ俺のモノにならなくても、
手の届かないところへ行ってほしくなかった。
今までのように仲の良い姉妹の関係でいたかった。


そう、これはもう俺のわがままだ。


彩菜に幸せになってほしいとは思う。
けど、まだ・・・
納得いかないまま彩菜を失いたくない。


そう、これはただの俺のわがままなんだ。



彩菜・・・


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