僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
柊哉は走りながら携帯を取り出し、
彩菜に電話を掛ける。


『お掛けになった電話番号は、
電波の届かない場所におられるか、
電源が入っていないため掛かりません』


「くそっ! 何で出えへんね!」


柊哉は電話を切ると駅前へと向かった。


もうすぐ6時になる、
今なら駅前で彼氏といるかもしれん。


そう思って駅前に行くが彩菜の姿はない。


「おらんか・・・」


どっか店の中かな・・・?


柊哉は今度は商店街の中を転々と走り回った。


服屋にカフェ、彩菜が行きそうな店
すべてまわってみたが彩菜の姿はない。


彩菜・・・ どこにおるねん・・・


柊哉の気持ちに焦りが出て来る。


もう一度電話・・・


『お掛けになった電話番号は、電波の届かない・・・』


「くそっ!」


彩菜の携帯は繋がらない。


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