僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
俺は誰よりも彩菜の近くにいる、
幼なじみとしてなら、
誰よりも近くにいるんや。

彩菜をあんな顔にすることも、
幼なじみとしてなら・・・
そう、幼なじみとしてなら・・・

それくらいしかできひん。


それでも幸せやないか
彩菜が安心してくれるなら、
俺笑ってくれるなら、
それだけで幸せやないか! 


だから俺は・・・

だから俺は彩菜の幸せを
後押しするしかない・・・


これが彩菜にしてやれる、唯一のことや。


「くそっ!
誰やねん彩菜の好きな奴って!」


柊哉は近くに立っていた電柱を強く殴った。


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