僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
家に帰ると彩菜の部屋に灯りが点くのをじっと待った。


なかなか帰って来ない・・・


もう一度電話してみるか。


柊哉は制服のポケットに
入れたままにしていた携帯を取り出した。


「んんっ?」


携帯を見るとディスプレイには
弥夜の着信履歴があった。


「弥夜・・・」


柊哉の頭の中に弥夜とのキスが思い出される。


なんで弥夜、あんなことを・・・?


あの時は突然で驚いて何も考えられなかったけど、
今思えばすごいことをしたんだとわかる。


まさか弥夜・・・


さすがに鈍感な柊哉でも
あそまでされて気付かないわけがない。


何やってんだ俺は・・・


柊哉は自分の頬を両手でパンパンと叩いた。


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