僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
口臭を抑える何かのCMなのか、
若い男女が見つめ合いキスをしている。


んんっ!?


俺は一瞬、茶碗を落としそうになった。

そしてまた、弥夜とのキスのことを思い出す。


「柊哉? やっぱりどうかしたの?
なにか・・・」


「なんでもない!」


心配そうにする母親の言葉も遮り、
柊哉はご飯を流し込むように一気に平らげ、
「ごちそうさま!」と言ってリビングを出た。


ジャァァァ!


「なんやねん!」


柊哉は洗面所で顔を洗い目を覚ます。


俺は何を・・・


と、その瞬間、
今度は彩菜とのキスを思い出す。


彩菜・・・


彩菜とのキス、そのことを思い出すと
胸がぎゅっと締めつけられ切なくなる。


彩菜と弥夜とのキスの違いを感じる。


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