僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
でも心のどこかではそんなことを期待していたのかな?
ここへ柊哉が来て、私の手を引いてくれることを、
私を迎えに来てくれることを・・・


でもそれも私の空想・・・


もし、万が一そんなことがあったとしても、
その先は想像できないんだから・・・


「ああーっ、ないない!」


私は頭の中の空想を掻き消すように
髪の毛をグシャグシャと両手で掻いた。


図々しんだよ・・・


目頭にまた熱いモノが込み上げてくる。


「ううっ・・・柊哉・・・」


と、その時、突然雨が止んだ。


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