僕が恋した、13歳年上のお姉さん

告白 ～柊哉side～

あいつ、何をまた一人で悩んでるんや。


雨は次第に強くなり本降りになって来た。


俺がちゃんと話を聞いてやってたら、
こんなことにはならんかったかもしれんのに・・・

ごめんな、彩菜。


柊哉は雨の中、暗い夜道を走って彩菜の元へと向かう。


「ﾊｧﾊｧ・・・」


大きな川が流れる河原まで来ると柊哉は足を止めた。
そして辺りを見渡し彩菜の姿を探す。


どこにおるんや？　彩菜・・・


ここは彩菜との思い出の場所・・・
昔はよく彩菜とここへ来てた。


毎日、真っ暗になるまで二人で遊んでた。
けどそのうち彩菜と遊んでることが恥ずかしくなってきて
同級生の男友達とばかりと遊ぶようになった。
やっぱり年頃になると女の子と遊ぶのは恥ずかしい、
友達に冷やかされたりするから。

まぁ彩菜は女の子じゃなく大人の女だったけど、
なんか俺がシスコンみたいでやっぱ嫌だった。


彩菜は俺が断ると頬を膨らませて拗ねてたなぁ～
まるで子供みたいだった。


あの時はそんな彩菜に気付かなかったけど、
今思えば、そんなところが可愛く思う。