僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「柊哉・・・」


部屋の明かりで表情がわかりづらいけど、
声のトーンから彩菜は微笑んでいるんだとわかった。


「ちゃんと温もったか?」


「うん」


「そっか・・・」


「うん・・・」


雨に濡れていたけど大丈夫みたいやな、
よかった・・・


「彩菜、そっち行ってもええか?」


ちょっと躊躇いながら柊哉がそう言うと、
彩菜は「うん・・・」と小さく頷いた。


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