僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「ごめんね柊哉、変なこと言って・・・」


「えっ?」


「急にこんなこと言われても困るよね?
しかも私になんかに言われても・・・」


「えっ? いや・・・」


そんなことはない、めっちゃうれしい!


「ホンマは言うつもりはなかってん。
うん、絶対言ったらあかん。そう決めてた。 
私の気持ち言ってしまった、
柊哉を困らせるから、いろいろ悩ませるから、
だからこのことは絶対に言ったらあかんって。
そう決めてたのに・・・ダメやね私・・・
もう抑えられんかった、この気持ちを・・・
柊哉を好きやって気持ちを抑えられんかった」


彩菜・・・


「いい年した女が情けないよね?
高校生の男の子に好きって言って悩ませるなんて・・・
ホンマあほやぁ~私・・・」


彩菜はそう言いながら、無理に陽気な笑みを見せた。


そんなことない、全然困ってなんかない。
むしろ嬉しかった。
彩菜が俺のこと好きって言ってくれて。
恋愛の好きやって言ってくれて。


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