僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「ありがとう、柊哉・・・」


「じゃあ・・・」


「うん・・・」


「よっしゃぁぁぁ! 」 


「ちょっと柊哉、お母さん起きてまうよ!」


「あっ、ごめん」


「フッ、フフフ」


「はははっ」


二人は小さくなって声を潜めながら笑った。


「絶対に幸せにするから」


「うん・・・」


彩菜は柊哉に身を任せるようにもたれ掛かった。


「彩菜・・・」


柊哉はぎゅっと彩菜の体を抱きしめる。


俺は今日、久しぶりに彩菜の笑顔を見た気がした。


この笑顔は俺が守って行くんだ。
この先、ずっと・・・


柊哉は彩菜のぬくもりを感じながら、
そう心に決めた。



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