僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「あの女のとこ行ったんでしょ?」


「えっ?」


「秋篠彩菜のところよ!」


「あっ、うん・・・」


「じゃあ、なんで?」


「昨日のこと謝りたくて・・・
勝手に帰ってごめん」

「わざわざそんなこと言いに追いかけて来たの?」


「うん・・・」


「そんなのどうでもいいよ!」


「弥夜・・・」


「柊哉、私の気持ちわかってるよね?」


「えっ・・・?」


わかってる、弥夜の気持ちは。
いくら鈍感な俺でもわかった、
弥夜の行動一つ一つに意味があったんだってことを。


もっと早く気付いていればこんなことには・・・


柊哉は何も言えなくなって黙り込む。


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