僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「ねぇ、柊哉」


「んっ!?」


「ご飯食べて行かへん?」


「ご飯?」


「うん、今日は柊哉が好きなカレーやで」


「そ、そうなん?
じゃあ食べて行こうかなぁ」


「うん。じゃあ用意するから」


彩菜は嬉しそうに食事の用意に取り掛かった。



彩菜・・・


彩菜は本当に忘れてるのかもしれない、
もしくは憶えていて、俺を庇ってるのかもしれない。


もしそうなら・・・

いやどちらにしろ彩菜が
そうやって触れずに笑っているなら、
俺も、昨日のことにはもう、
触れん方がええんかもしれん・・・


彩菜・・・


柊哉は拳を強く握りしめた。


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