僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
柊哉は学校に行く身仕度を済ませ一階に降りた。


昨日のこともあって親と顔を合わせる気にはなれない、
俺は黙って学校へ行こうと玄関に向かうと、


「柊哉、ご飯できてるよ」


と、ダイニングから母さんが顔を出した。


「えっ!? ああ、いらんわ」


「なんで? 朝はちゃんと食べんと」


「食欲がないねん」


俺はやさしく話し掛けてくる母さんに
素っ気ない態度でそう答えた。


心配そうに柊哉の背中を見つめている母親、
しかし柊哉は振り向きもせず靴を履こうとする。

するとダイニングから「柊哉!」と、
柊哉を呼び父親が出てきた。

柊哉は振り返ると反抗的な目で親父を睨みつける。


「そう怖い顔をするな。朝からあれこれ言うつもりはない。
だから朝飯くらいはちゃんと食べて行け。
せっかく母さんが作ってくれたんやから」


親父はそう言うとまたダイニングの中へと入って行った。


俺はその親父の言葉を無視することはできず、
靴を脱ぎダイニングへと向かった。




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