僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
中に入ると味噌汁にいい匂いが立ち籠めていて、
その匂いを嗅ぐだけでなんだか心がホッとした。

そして俺はいつも指定場所に座る。


「じゃあ、食べようか?」


「うん」


「「「いただきます」」」


家族向き合ってご飯を食べる。


昨日あれだけのことを言い合ったのに、
今は一緒にご飯を食べてる、
なんか恥ずかしいというかむず痒い気持ちだ。


俺は味噌汁の入ったお椀を持ち一口啜る。


美味しい・・・


味噌汁の味が熱くなっていた
俺の気持ちをゆっくり沈めて行く。


結局いらないと言っていた朝ご飯を、
俺はきれいにたいらげた。


「じゃあ、いってきます」


「いってらっしゃい」


母さんはいつものように
玄関先まで来て笑顔で見送ってくれた。


なんか調子が狂う、でもこれが家族というものかなぁ・・・


彩菜ともこんな感じになるんかなぁ・・・


そんな大人びたことを考えながら俺は学校へと向かった。


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