僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「あの、来週の週末とかからでもいいですか?」


「え? ああいいけど、なんか用事あった?」


「はい、ちょっと・・・
まだ予定がはっきりと決まってなくて」


「そう、わかった。
こっちは別にいいよ。
それで、大体いつから来れそう?」


「え〜っと・・・
今日中には決めときますんで、
明日の午前中にご連絡します」


「そう? わかった。
じゃあよろしくね」


「はい、ありがとうございます。 失礼します」


柊哉は丁寧にあいさつして電話を切った。


「はぁ−っ、来週からかぁ・・・」


働くことが初めてだということもあって、
柊哉は少し緊張していた。


とりあえず彩菜が帰って来てから決めようか。


「メールしとこう」


柊哉は『帰ったら連絡して』
と彩菜にメールを打った。


彩菜、早く帰って来いよ。


逢いたい気持ちを膨らませながら、
柊哉はまた先生にもらった資料に目を向けた。


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