僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「今日は彩菜が行ってみたいって言ってた
レストランを予約してる」


「ええっ? ホント?」


「うん」


「嬉しいです。あっ!?」


「またぁ〜」と、他人行儀な言葉を使う彩菜に、呆れ顔で微笑む登。


「ごめん・・・」


「罰として、今日は俺の家に来てもらおうかな?」


「えっ?」


「うそうそ、冗談。
そんなびっくりしなくても」


冗談と聞いてホッとする彩菜。


びっくりしたぁ・・・

登さんの家なんて行けないよ。


私の体にはまだ柊哉のぬくもりが残ってるんだもん・・・



「さぁ、時間がない。
早く行くよ」


「うん」


端からみれば二人はとても仲の良い恋人同士のようだった。



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