僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「彩菜」


「はい?」


「明日の朝、親がこっちまで来るんだ」


「えっ!? ご両親が?」


「うん、前から神戸に来てみたいって言ってたんだ」


「そうなんですか・・・」


「だからちょっとだけ観光してから食事して、
そのまま一緒に帰ろう」


「はい」


登さんのご両親が神戸に・・・


ますます逃げれない状況になった。

彩菜の心に不安が押し寄せる。


「彩菜に会うことをすごい楽しみにしてるからさ、よろしくな」


「はい」


なんかすごく申し訳ない。

せっかくわざわざ神戸まで会いに来てくださるのに、
私はこんな気持ちでご両親に会うなんて・・・


最低だ私・・・


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