僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「あんたは柊哉の何を見てたん?
柊哉のどんなとこを好きになったん?
柊哉があんたのこと不幸にするわけないやろ?
不安にさせるわけないやろ?
そんなんあんたが一番わかってることやろ?

柊哉は何を言われようがあんたと一緒におることを願った。
自分の未来も何もかもあんたのために捨てて、
いや、捨てるんじゃない、それを選んで、
ただ好きな人のために、一緒にいることを選んだんよ、
秋篠彩菜、あなたを選んだんだよ!

柊哉の気持ちを無駄にせんといて・・・
怖がらずに、柊哉の気持ち受け止めたって」


弥夜の目には涙が溢れ、流れ落ちる。


「あなたみたいな人が柊哉のそばにいれば大丈夫だね?」


「えっ!?」


彩菜はそう言ってニコッと微笑むと、
弥夜に背中を向けた。


「ちょっと・・・」


彩菜はグッと歯を食いしばると、また歩き始めた。


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