僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「ちょっと、待ってよ・・・」


と、そこに彩菜の彼氏がやって来た。


「どうしたの?」


彼は彩菜と弥夜を交互に見て首を傾げた。


「ううん、なんでもない。 ごめんね」


「いや・・・あの子は知り合い?」


登は心配そうに弥夜を見る。


「ううん、知らない子。なんか転んだみたいで」


「大丈夫なの?」


「うん、すぐに友達が来るって」


「そう、ならよかった。
あっそうだ、父さんが新幹線の時間を間違えててさ、
2時台一本目らしいねん」


「そうなの?」


「うん、だから急ごう」


「うん」


登は彩菜の腰に手を回し歩きだした。


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