僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
「うそやろ・・・ってか誰と?」


「うん・・・」


柊哉は迷ったが、晃にはと堅い口を開いた。


「・・・彩菜・・・」


「えっ!?」


柊哉の答えに驚いたのか、晃は言葉を失った。


「彩菜・・・さん・・・?」


柊哉はコクリと頷く。


そしてその名前を聞いた弥夜の動きが完全に止まった。


「お、おいっ弥夜、どうしてん?
もう終りか?」


「彩菜・・・」


弥夜は呟くように彩菜の名前を口にすると、
何かを睨みつけるように鋭い目つきに変わった。


「おいっ、弥夜!」


宣弘はそんな弥夜にも気付かず、
弥夜の肩を軽く押す。


< 34 / 364 >

この作品をシェア

pagetop