僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
彩菜・・・


「おい、柊哉! 待てぇ!」


「行ってもた・・・」


「弥夜! なんでや!?」


「今、行かな柊哉は絶対後悔するから・・・」


そう言って切なそうに柊哉の背中を見つめてる弥夜に、
晃はそれ以上何も言えなかった。


彩菜・・・彩菜・・・

お願いや、行かんといてくれ!


あんな風に背を向けられたけど、
彩菜の気持ちはもう彼にあるんかもしれんけど、
俺は・・・俺はやっぱり彩菜を諦められへん!


これが・・・最後のチャンスや・・・


柊哉は新神戸駅へと走った。


彩菜を追い掛けて・・・


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