僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
二人で幸せになろう
三年後・・・


「お母さん、長い間お世話になりました」


白無垢を身に纏った彩菜が、
母親の前で手を付き頭を下げた。


「彩菜・・・」


そんな彩菜の姿に少し目を潤わす母親。


「女で一つで、私を育ててくれて本当にありがとう。
私、母さんの子に生まれて本当よかった。
私はとても幸せ者です」


「うん・・・」


「これからは、お母さんにいっぱい恩返しするからね」


「彩菜・・・」


彩菜はもう一度、深く頭下げた。


「で、これからもよろしく」


彩菜は顔を上げるとニコッと笑った。


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