僕が恋した、13歳年上のお姉さん  

初めての気持ち

その日の帰り、俺は晃にあの日の夜のことを全部話した。


酔って彩菜が俺の部屋に来たこと、
涙を見て、どうしようもない気持ちになって、
彩菜を抱いてしまったこと。

そして、罪悪感があること・・・

すべて晃に話した。


「それで、酔って抱きついて来た彩菜さんを
抱いたと・・・?」


「うん・・・」


「そっか・・・」


「泣いてたんや・・・」


「えっ!?」


「彩菜、泣いてた・・・」


彩菜が泣くのは、お父さんが亡くなった以来、
いつも何があっても泣かへんかったのに
あの日の彩菜はすごく悲しそうに、
本当に辛そうに泣いてたんや・・・


「それで抱いてしまったわけか?」


「・・・・・」


そうや、俺はそんな弱った彩菜を抱いてしまったんや・・・


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